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* 3分でわかる高齢者の食事 <過去ログ> *

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2002年                      

●2004.9
1 Mさん
   全身状態が悪いと知らせがありました。
   好きな珈琲を持ってお見舞いに行きたいのですが
   家族なら 病棟・施設管理栄養士ならどうします
2 私の個人的な意見になってしまうかもしれませんが病棟・施設管理栄養士も
   見取りのための最後の食べる食事の提供を出来るべきであると思います。
   自分自身・家族ならば 最後に何が食べたいでしょうか
3 養護施設の介護職員が状態悪いとの知らせを聞きMさんの様子を伺いにいきました。
   私が訪問した際よりもかなり悪いとの事でした。 
   その後間もなく 誰に見取られることもなくお亡くなりになられました。
4 Mさん もともと食が細く体調が悪いと集団調理した食べ物を受け付けない
   方でしたので 風邪などの体調不良の際は 小遣い金でのビスケット・
   大好物の珈琲(本人には内緒でエンシュアリキッドたっぷり)を飲んで
   頂いてました。←勝手にした悪い介護人です
5 体調不良での入院・施設入所というのは 高齢者の心理的な負担も多く
   生きる意欲の喪失につながり 拒食を招くことが多々あります。
   家族の面会 病院・施設職員の声かけなど 貴方が生きていること
   貴方が家に帰れるようになることを願っている事と伝えていく必要があると切実に感じます。
   白衣の天使の笑顔! これがポイントかな?
6 Mさん無縁仏となり な・・・な・ん・と
   葬式代もなく 葬祭扶助での葬儀です。
   お寺さんに来ていただく費用ありません。

   職員は 秋に私と買いにいった「珈琲るんぱ」の
   カセットテープ 「ごーるでんばっと」 将棋 
   ビスケット お気に入りの片方のメガネの柄が折れて
   セロファンテープでとめたメガネかけて棺おけに
   入っていただきました。
7 <褥そう>
    じょくそうって匂いがあるんです ご存知ですか

    肉の腐ったような 酸っぱい匂いです。

    お年寄りからこの匂いがすると どこかなって探すので
    うずうずしていまいます。
8 Uさん 90代女性
   旦那と二人暮し。
   30kg程度の小柄な女性です。
   主介護者は夫です。(老々介護です。)
   奥さんが入退院を繰り返すことにより
   病院で褥そうが大きくなることにて医療不信になり
   奥さんを在宅で看病すると 無理やりに退院させました。
9 奥さんは小柄で 154cm 30kg程度です。
   仙骨部に大きな褥創があります。5×5cm程度
10 Uさんのお食事は お父さんの特性です。
   毎日 色々な食材をミキサーにかけて 特別メニューです。
   ご飯茶碗いっぱいに入ったなんでも混ざってる食事を
   やや緩めのトロミをつけてスプーンで お父さん上手く
   お母さんに食べさせているんです。
11 デイサービスの初日は お父さんの医療不信があり
   マンツーマンで食事介助して帰られました。
   2回目からは 職員での対応で行っていました。
12 夏のある日 食欲低下したのか喫食量があまりにも低下した
   ので家族連絡すると 家では食べているとの事で そちらの
   対応が悪いのではとの事。。。 あちゃーーーー
13 朝送迎時に 方法を伝授し気になるようでしたらご近所なので
   お昼時に顔出しされるとの事で 職員の誰より上手く早く
   食べてらっしゃいました。
   夫婦だからできるコンビなんでしょうね。
14 経口摂取続き 日中すこしづつ離床時間を長くすることによって
   仙骨部の褥そうかなり小さくなってきております。
15 自分からの意思を しぐさで伝えるなど デイ利用当初では
   見受けられなかった行動が増えてきています。
   次は何ができるようになるか 楽しみです
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●2004.8
1 <褥そう> なぜできるのか?

一定の場所に一定時間以上または一定以上の圧力とともに摩擦・ずれ・湿潤などの外的要因が加わることによっておこります。
2 <褥そう>

皮膚に200mmHg以上の圧力が2時間以上持続的に加わると圧迫部位は壊死に陥るため 以前は2時間後との体位交換が強調されていました。
交換??? 人の向きを交換??? 物ではないので最近では体位変換と言われつつあります。
3 <褥そう>

褥そうはどこで発生しているのでしょうか?
70%は 入院後の発症であり しかも入院1ケ月以内にその内の訳5割 入院3ヶ月以内には約8割が発症し その基礎疾患は体位変換を困難にする疾患が閉めています。
4 <褥そう>

では 横になってみましょう。
どこに体重がかかっていますか?
臥床時の身体の各部の重量比は
頭部   肩    臀部     足
7%  33%   44%    16% になっています。

どうですか???
5 <褥そう>

どういった方が褥そうになるのでしょうか?
脳血管障害    45.8%
骨・関節      9.3%
感染症       6.8%
脊髄疾患      6.8%
外傷        5.1%
痴呆        2.5%
その他      23.7%
6 <褥そう>

私の友人(20代)では インフルエンザで数日寝込み褥そうができました。
以前の配属先では 精神疾患の方が徘徊により草履からの圧迫で褥そうになりました。

寝たきりの高齢者だけの問題ではないのです。
7 <褥そう>
難治化の原因
社会的な要因

一人暮らし
経済的困窮

日常生活性低下
精神活動性低下
うつ状態・低栄養
8 <褥そう>
難治化の原因
慢性疾患
神経系疾患
9 <褥そう>
難治化の原因
加齢により皮脂減少
皮膚韮薄化・浮腫
10 <褥そう>
難治化の原因
皮下骨隆起
皮下脂肪減少
11 <褥そう>
難治化の原因
尿・便失禁
関節拘縮
12 <褥そう>
難治化の原因
皮下脂肪減少
13 <褥そう>
難治化の原因
向精神薬内服
14 <褥そう>
褥そうの予防には 圧迫の除去が必要となります。
2時間後との体位変換が 看護師 介護者によって行われてます。
介護保険でのレンタルにてエアーマットを使うことが多くなりました。
15 <褥そう>
褥そうの治療には 軽い場合ガーゼ保護ですが 重い場合は外科的デブリードマンが必要となってきます。
デイサービスで高齢者をみていると 褥そうは一進一退なものだと感じます。
16 <褥そう>
寝たきりの方の褥そうは 仙骨部に多く見受けられます。
17 <褥そう>
最大の治療法は栄養状態の改善です!
私たち管理栄養士の出番です。

低栄養状態の改善
血清アルブミン値3g/dl以上になるように努めます。
18 <褥そう>
創傷の治癒のためには蛋白質が必要不可欠です。
血清アルブミン値が低いと浮腫を生じ、末梢循環が不全となります。
高齢者は 咀嚼・嚥下、食欲低下などの理由から経口摂取が困難な方を多く見受けます。 まずは好きな食べ物から 経口摂取できるようにアプローチしていきます。
19 <褥そう>
現在では 食品としての濃厚流動食の味がとてもよくなり高エネルギー、高たんぱく質を容易に摂取できるようになっています。
濃度調整をする。 シャーベットにする。 好きな味にアレンジするなどし栄養を摂るように勧めます。
20 高齢者では 好きな食べ物であれば 咀嚼や嚥下状態から考えられないものを摂取できることがあります。
寿司であったり 鰻丼であったり さまざまです。
21 異動前の職場での80代のMさん
一年前までは 自立した生活を営んでいました。
4月までは 杖歩行で少し食思不振もありましたが好きなビスケットと珈琲で栄養補給をし少量ながら普通食も食べ 養護施設での生活をしてました。
22 ふとしたことでその方が入院した事を知り 先日お見舞いにいってびっくりでした。
食欲不振で脱水したら怖いとの事で 入院したのとの事ですが胸にはIVH(中心静脈栄養) 踵には褥そう 明らかな劇痩せ。
23 オムツ 寝たきり MRSA感染。
見るからに別人で 棺おけに半分足を入れたような状態でした。
何も知らない私は 好物のビスケットと珈琲を手に軽い気持ちでの面会でしたので驚き 自分の目を疑いました。
24 話を聞くと痴呆はなく いつものMさんですが 入院後経口摂取をまったくしていないとの事でした。 誤嚥性肺炎での入院でもないのに どうしてだろう?
本人も私の珈琲の差し入れを喜び 久々の経口摂取で珈琲を飲むのです。
まったく嚥下には問題ないのです。。。。
消化器にも大きな疾患がなく 食欲不振ということで IVHをした後この人は 食べない人って扱いで 全く食事を与えられてなかったようです。
25 IVHや経管栄養での栄養摂取も大切ですが 少しでも口からの栄養摂取できるようにアプローチをしていくのが現在の管理栄養士の位置づけだと思います。
26 Mさんについて 現在の私のポジションからどのようにしていけばいいのかとても悩んでおります。 家族であれば 面会に日々行き好きな食べ物を経口摂取する介護ができますが 身寄りなしのMさん。
病院や施設などに勤務してらっしゃる管理栄養士の皆さん 今一度目の前の患者さんや利用者さんを違った角度から見ていただけませんか?
病棟訪問して 好きな食べ物を聞いてそれを食べてエネルギー補給いかがですか?
27 <褥そう>
血液ヘモグロブリン値(貧血の指標)10〜11g/dl以上に改善
血液ヘモグロビンは十分な酸素を末梢に送るのに必要です
28 <褥そう>
ビタミンC:1日500mg以上の補給。
ビタミンCは創傷の治癒に必要な線維芽細胞の活動に必要です
29 <褥そう>
Zn,Cuの補給
Zn,Cuは創傷治癒に不可欠ですが、経管栄養に頼っていると、Zn, Cuが不足することがあります
30 <褥そう>
昼間は出来るだけ座位を取らせます。
その際に身体がずり下がることによりお尻の皮膚が深部組織とずれないように注意が必要です。車椅子のような身体にきちんと適合し、姿勢を正しく保てる椅子に腰掛けさせているのが体力の維持のためにも重要です。
31 <褥そう>
今月は 褥そうを中心に話を書きました。
チーム医療として栄養士の出番がとても多く高齢社会でよく発生している褥そうについて更に知っていただく手がかりになればと思います。
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●2004.7
1 Kさんと食事1

  半年以上も胃ろうで 食事を食べてないのは普通のKさんですがデイサービス利用時に
 「わたしずっと食事食べてない!」って怒り出しました。

  介護者としては やっとその事に気づいてもらえたのかと嬉しい瞬間です。
  今まで食べてない事に気づいてなかったのです。

  水分もムセなく嚥下できるKさんです。
  口からの摂取に変更する とてもいい機会です。
2 Kさんと食事2

  家族と胃ろう指示の主治医などに連絡し 口からの摂取を試みました。
  箸を使い自力摂取でムセなく ほぼ全量喫食いただきました。
  介護者である私も横に座り一緒に食事食べてました。
3 Kさんと食事3

  美味しいと食べるKさん
  なんで経口摂取じゃなかったんだろ?と不思議なぐらいです。
  「口から食べる」これは人間が生きる楽しみですね。

  長い間経管栄養で過ごしていると消化酵素の減少や唾液の分泌の低下が
  起こってきますが Kさんは一年以内の経管流動であったためか下痢もなく
  喫食できました。
4 Kさんと食事4

  その後も週3回のデイサービス利用時は いつも普通食を全量召し上がられます。
  おかずは一切残さず 味の批評をしながら一緒に食卓を囲んでます。
  6月現在で 一ヶ月デイサービスでの食事です。
5 Kさんと食事5

  排便も軟便であり尿意も便意もなくオムツであったのですが トイレに座ることによって
  排尿・排便の感覚がすこしづつ戻りつつあります。
  そして ずっと下痢のような軟便から固形便になったのです。
6 Kさんと食事6

  褥創も 経口摂取変更してから傷の治り具合がとても早くなりました。
  踵の骨が見える寸前のポケット状の褥創がポケットがなくなり皮膚がもり皮ができあがりました。
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●2004.6
1 食事の介助
吸う力がない場合は スプーンや吸い飲みを使います。
離乳食につかうマグマグも便利です。
2 食事の介助
片麻痺がある場合は口の中に食べ物が溜まりやすいので一度に入れる量を調整します。
お茶や汁物で流し入れます。
3 食事の介助
片麻痺がある場合は 麻痺のない側の口の端から入れます。
4 食事の介助
片麻痺がある場合 食器が動かないようにマットや濡れタオルを引きます。
5 食事の介助
片麻痺がある場合 自助食器で滑り止めのついた食器をつかう事もあります。
6 食事の介助
片麻痺がある場合 自助食器で 片方の縁が高くなったものでスプーンを使うとこぼれにくいです。
7 食事の介助
片麻痺やリウマチの方へは 自助具として ピンセット型箸 持つところを自在に変形させれるスプーン・フォーク 軽いゴムの素材のスプーンなど使います。
8 食事の介助
利き腕が麻痺になった場合 反対の手でスプーンで食べる事が多く刻み食にしているのをよく見かけます。嚥下咀嚼に問題がないようでしたら出来るだけ スプーンに乗せれる大きさまでに留め 咀嚼をしてもらいましょう。
9 食事の介助
健側から麻痺側へ利き腕の交換の食事は感動的です。
リハビリ施設では 自分の利き腕で食べる瞬間を利用者さんと共に感動できます。
食べることから利き腕が使え自分自身への回復への兆しを実感できる出来事で生きていく希望になります。
10 食事の介助
利き腕交換は まず手づかみで食べれるオニギリやサンドイッチなどが適当です。
次に プラスティックやゴムの軽いスプーンなど使用します。
チタンなどのスプーン フォークも軽金属も出ておりとても使い易いです。
11 食事の介助
痴呆の方の食事は 規則ただしい時間にします。
12 食事の介助
痴呆の方の食事は 同じ場所で同じ食器を使うようにします。
慣れ親しんだ環境作りが大切です。
13 食事の介助
痴呆の方の食事で食べたことの物忘れのある場合 一緒に食べたことを紙に記入し「食べていない」と言われると その紙を見て納得してもらいます。
納得できない場合 少量のオニギリや菓子など食べていただくか水分補給をします。
14 食事の介助
痴呆の方の食事は 過食になることが多いですので 一回の量を減らし回数を増やします。
15 食事の介助
食べたことの物忘れを言われた場合 「お腹すいているのかどうか?」を確認すると空腹でない場合が多いです。対話をして水分補給のみで納得される事が多かったです。
16 Y。Kさんと食事1
痴呆のみで介護度2の97歳の女性。
食べたことの物忘れ 金銭へのこだわりが強い方です。
さっき食べたことを忘れ 「おなかすいたーーー なんかちょうだい」が口癖でした。
空腹かを尋ねると「どーやろ?」「ぺこぺこやー」という回答が返ってくることが多かったです。

夜間も空腹を言われ 当直者を起こしにいく次第でした。
いつも対話をしお茶を飲んでいただくと落ち着きました。
お茶菓子を少量手渡し納得される事も多かったです。
17 Y.Kさんと食事2
動けないと大悲鳴を上げ泣き出しました。
全く患部を触れない程の痛がり様で 骨折の疑いで救急車要請。
担架に乗せるのもすごい痛がり様でした。
病院の受診の間も大騒ぎでなかなか検査もできません。
18 Y.Kさんと食事3
なんとか撮れたレントゲンで大腿骨頚部骨折。
家族と相談の上高齢で痴呆があり安静を保てず 手術不可能との決断でした。
骨折部位そのままで 傷みが収まるまで安静となりました。
病院では 食べたことの物忘れを言っても対話・菓子などなく 食べることへの意欲をなくしていきました。
19 Y.Kさんと食事4
急性期病院より 療養型病院に傷みが軽減し 車椅子の練習のため転院しました。
全員同じジャージで 高齢者ばかりの病院です。
その病院にいくと生きていく意欲喪失し拒食 治療拒否となり脱水・心停止となり亡くなられました。
20 Y.Kさんと食事5
食べたことの物忘れで 大腿骨頚部骨折 生きる意欲の喪失 死亡へとつながったとても悲しい例でした。

多少エネルギーオーバーであっても 命に関わる程でなければその場の高齢者の心と身体が満たされるならば 補食していこうと思った出来事です。
21 Iさんと食事1
Iさんは 40代の男性
脳梗塞で嚥下に関わる脳を損傷してしまいました。
長期間の入院で 嚥下・言語訓練を実施しましたが栄養の大部分は胃ろうからの濃厚流動食です。
22 Iさんと食事2
発語も出来コミュニケーションが良好となり車椅子生活での在宅へ復帰となりました。
何事へも熱心なIさんは ディサービスでの入浴と他者とのコミュニケーションを楽しみにしてらっしゃいます。
23 Iさんと食事3
入浴後の水分補給もとろみを付けてお茶の飲用です。
食事の喫食希望あり 主治医と相談しミキサー食となりました。
味覚が十分残っている Iさんのミキサー食の嚥下状態や感想を聞いているととても参考になりました。
24 Iさんと食事4
とろみ剤によって とても味に差がある。
色々な調理法をするより 煮付けにしてミキサーがよい。
和風の味 洋風の味の小皿がいい。
一番は ムースやプリンの慣れた味の食べやすいもの。
珈琲 イオン飲料のとろみが美味しい。
25 Tさんと食事1
Tさんは 70代の男性
脳梗塞の後遺症で 全身筋力の低下あります。
とてもせっかちの方で 箸を使っているのですが思うように食べれないと手づかみで食事をかけこみ自宅で何度も誤嚥をしていました。
26 Tさんと食事2
デイサービス利用時は 横に職員が座り一緒に食事を摂りながら対話や声かけをし 口に入れる量の調節をしております。
横に座る人の食べるペースが 高齢者の食べるペースにもなりますので一緒にゆっくり話しながら食べるのもいいものです。
27 Yさんと食事1
Yさんは 60代の男性
脳梗塞の後遺症で全身の筋力低下あります。
デイサービス デイケア ショートステイを利用し在宅生活を継続しています。
デイケアで 少量のご飯の喉詰をし中々排出できず苦しい経験をしその後は食べることが怖くなっている様子でした。
28 Yさんと食事2
喫食量がとても減り体重減少 低栄養状態になりつつありました。
職員が一緒に食べることによって安心出来るのか食べることの恐怖心がとれ少しずつ体重も戻ってきました。
高齢者と一緒に食べ安心感を与えることもとても大切だと感じました。
29 Kさんと食事1
Kさんは 60代の女性
肺炎の疑いで長期入院されていました。
踵に骨の直前までの深い褥創 腸骨・仙骨部にも褥創がありました。
胃ろう増設しており 食事は胃ろうからのみです。
30 Kさんと食事2
嚥下状態の確認をすると 液状のものをムセなく嚥下可能です。
退院当初は 目線をあわすことも出来ない程の意識・精神状態でしたので食べる行為をなかなか出来ず 糖尿病による低血糖が続き胃ろうを増設したとの事です。

今では 自分だけ食事がないことに関して不満を言えるほど回復し少しずつ経口摂取を試みております。

また褥創もよくなり 歩行出来る日も近いと感じています。
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●2004.5
1 食事の介護
食事によって必要な栄養をとることは 病気の回復と健康維持にかかせません。
2 食事の介護
食事は1日のリズムをつくるのに役立ちます。
3 食事の介護
安全に美味しく、必要な摂取量を食べて心身ともに健康に過ごせるために介護することが 大切です。
4 食事習慣の確認
食事の時間や内容・量・嗜好などを確認し その人らしい食習慣を崩さないように個別性を大切にします。
5 食事制限の確認
医師からの食事制限の有無を確認。
特別養護老人ホーム入所者の方は少なくとも3疾患持病があると言われます。
主治医の意見書や健康診断書 受診時DATAや 本人・家族に確認してください。
介護保険では 担当ケアマネが情報をもってます。
6 身体機能の確認
麻痺や視覚・味覚障害などの有無 咀嚼力 嚥下状態 義歯の有無などの確認をします。
高齢者では 片麻痺 白内障による視力低下 失明 味覚喪失による醤油のかけすぎ
歯の喪失 義歯の不適合 嚥下障害など見受けられます
7 食事形態
自助食器の使用 刻み ミキサー 粘度調整 濃厚流動食の使用などを検討します。
身体の状態に合わせ 食器 スプーン ピンセット型はしなどを使用します。
咀嚼が困難であれば 刻み食 食塊未形成であればミキサー食や粘度調整などの対応をします。

濃厚流動は 食品のものと薬価のものがあります。
8 食事の介護
麻痺 痴呆などで自力摂取ができない方へは食事を口に運ぶ介助をします。
9 排泄の確認
食事前に排泄を促します。
先輩看護師は 「食べて出す!これが生きていくことや!」と言われます。
食欲ない高齢者の場合 便秘で食べれなく 浣腸し排便後よく食べられます。
10 食事環境の整備
寝食分離を心がけます。
昔は 病院のベットで食事をとってました。
今は ディルーム 食堂がある時代になってきました。
座位保持が出来る場合は 車椅子より椅子に座ります。
11 食事環境の整備
テーブルと椅子の間をあき過ぎないようにします。
足が床につかない場合は足台を使います。
机が高すぎないか確認します。
特に車椅子が入りにくいと 高い机を使われますが 身体が後屈し嚥下に悪影響を与えます。
12 食事の姿勢
座位であごをひき 背筋を伸ばす姿勢がいいです。
身体の状態に応じて 食事しやすい体位にします。
安全 安楽を考えます。
13 清潔
食事前は手を洗います。
洗面所に行けない方は オシボリで手を拭きアルコールで消毒します。
14 自分で食べるためには
自分で食べれる環境をつくりこぼしてもよい工夫をします。
自助食器 滑り止めなどを使い エプロン タオル オシボリを用意します。
15 服薬の確認
家族以外の与薬は医療行為にあたり 医師・看護師などしか出来ません。
食前薬 食後薬の確認が必要です。
16 配膳
お年寄りが わかりやすいように毎回同じように並べます。
視覚が衰えている方が多いです。
視覚障害者には クロックポジションが重要です。
17 味付け
メリハリのある味付けをします。
18 食事の温度
温かいものは温かく 冷たいものは冷たくします。
食欲が増し 嚥下反応もよくなります。
19 食事時の見守り
自分で食べている方へは 口の中への溜め込みや咀嚼・嚥下状態を確認し必要であれば助言します。
20 食事時の介助
食事介助は 利用者のペースで行います。
21 食事の介助
介助は口より下から行います。
上から食事が口に運ばれると 嚥下も悪くなります。
22 食事の介助
何であるかを説明し口に運びます。
23 食事の介助
まずは水分(汁物・お茶)で喉を潤し誤嚥を防止します。
24 食事の介助
誤嚥しないように観察しますが 監視にならないように注意します。
監視されては食事は美味しくいただけませんね。
25 食事の介助
食事量が少ない場合は原因を確かめ介助で補います。
無理強いは禁物です。

おやつや濃厚流動などで補います。
26 食事の介助
献立を食欲をそそるように説明し目で確かめてもらいます。
闇鍋は食べたくありませんね。
27 食事の介助
箸やスプーンは 歯や歯茎に当たらないように注意します。
28 食事の介助
声かけをして飲み込んだことを確認して次をすすめます。
29 食事の介助
おかずなどを混ぜないで一品ずつ味わっていただきます。

中途失明と片麻痺になった方が 以前入院していた病院ではごっちゃ混ぜの味のわからない物を食べさせられ食欲減退し 低栄養状態になっていた方がリハビリ施設に移り 手間を惜しまないスタッフで食欲も体調も回復しました。
30 食事の介助
ムセがあれば 少し休んで次を食べていただきます。
31 食事の介助
吸う力がある場合はストローを使います。
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●2004.4
1 人間の身体の水分ってどれぐらいあるのでしょうか?

  男性 身体の60パーセントが水分
 女性 身体の55パーセントが水分

 60kgの男性ならば
  60×0.6=36.0gの水分

 50kgの女性ならば
  50×0.55=27.5gの水分
2 身体のどこにあるのでしょうか?

 3分の2  細胞内液
 4分の1  細胞間液
12分の1  血漿(けっしょう)
3 どれぐらい飲めばいいのでしょうか?

1日に人間の体から出る水分は

尿             約1,000〜1,500ml
便と汗           約900ml
生理的に失われるものが   約100m

合計             2,000〜2,500ml


食事から摂取する水分は   約1,000ml、
体内での代謝水が      約200ml、
飲料水として必要なのは1日 約800〜1,300ml
4 尿の量は最低どれぐらいるのでしょうか?

不可避尿 (ふかひにょう)
 体内の老廃物を溶かすのに最低限必要な尿
 1日最低500mlの尿を 出さないと体に老廃物が貯まり
 病的な状態になってしまいます

随意尿(ずいいにょう)
 摂取した水分の量によって調節 される分の尿
5 水って身体の中で何をしてるのでしょうか?

(1) 食物が消化されていく過程で作用する

(2)さまざまな酵素が潤滑(じゅんかつ)に酵素反応できるよう場の提供

(3)栄養物やホルモンなどを溶かし、血液などの形で体全体に運搬する

(4)体内の不要物を尿または糞便として排泄するのを助ける

(5)汗をかくなどして体温調節をする
6 水分が不足するとどうなるのでしょうか?(1)

体内の水分が5〜10% 以上失われると、
脱水による症状があらわれ意識喪失などのショック症状を
起こし死に至る場合もあり、 非常に危険です。
7 高齢者って水分が特に大切なのでしょうか?(1)

高齢者は体内の感覚機能の衰えもあり、
実際は体内水分量が減少しているのに
「のどが渇いた」という感覚が若い人よりも
感じにくく水分の補給を忘れ、脱水症状になり易い。
8 高齢者って水分が特に大切なのでしょうか?(2)

高齢者は体内の水分含量が若い人に比べて低いからです。
人間の身体を占める水分の割合は、
成人に比較し5%低い。

 30kgの女性
  30×0.55×0.95=15.675L
  30kgの方の10%の水分は約1.6L
  
 食事と飲水で全く1日水分補給できないと体内の水分の10%を失う。

先日 脱水傾向で水分・食事摂取とも困難な患者さんの受診に付き添い
点滴中看てました。(痴呆のため自分で外そうとしたり 動いたりするため)
300cc程度 静脈に入ると全身の皺が減りました。人相って変わるんですね!
9 高齢者って水分が特に大切なのでしょうか?(3)

自分で水分補給が出来る高齢者ばかりではない。

寝たきりの方 片麻痺のある方 認知障害 嚥下障害などある。
10 高齢者って水分が得に大切なのでしょうか?(4)

高齢者の中には 加齢に伴う二次的な嚥下機構の変化
脳梗塞や神経疾患の後遺症といった病気の発生率が増加し
嚥下障害になってる方が多い。

30代から嚥下機能の老化が起る。

嚥下を司る神経の衰えによって起こったり、
筋肉の動きが悪くなっても飲み込みに障害が出る。
11 高齢者って水分が得に大切なのでしょうか?(5)

高齢になるとADL(生活での身体の動かしやすさ)の低下により

若いときの様に排泄行為がスムーズにできなくなる
(1)トイレまでの歩行困難
(2)トイレでの着衣の上げ下げ困難
(3)トイレでの座位困難
(4)排尿の感覚の消滅

排泄行為が自立していても 排尿動作は大変で 介助が
必要であれば介護人への負担を考え 自分で水分制限を
している高齢者は多い。

加齢による頻尿を 水分を取りすぎていると思い 自己判断で
水分制限している人も多い。
12 水分が不足するとどうなるのでしょうか?(2)

身体の熱が発散出来ず 微熱が持続する。
13 水分が不足するとどうなるのでしょうか?(3)

感染症に対する免疫力が著しく低下する。
14 水分が不足するとどうなるのでしょうか?(4)

脱水は褥瘡(じょくそう)発生の原因のひとつであり
褥瘡を悪化させる事もある。
15 水分が不足するとどうなるのでしょうか?(5)

血液中の水分が不足すると
血液の濃度が増し血管が詰まりやすくなります。

脳の血管で詰まると脳梗塞が発生する。
心臓の血管で詰まると心筋梗塞です。

脳梗塞は、脳の血管が詰まってその先へ血液が流れなくなる。
梗塞部位により 顔面や手足の麻痺、言語障害、歩行障害、
意識障害など起こり要介護状態になる事が多い。

心筋梗塞は生命の危機にさらされる。
16 水分が不足するとどうなるのでしょうか?(6)

血液中の水分が不足すると
血液の濃度が増し 血流が悪くなり心臓にも負担がかかりる。
17 水分が不足するとどうなるでしょうか?(7)

せん妄 

脱水にて起こる一種の精神混乱状態で、
普通に生活していたお年寄りが突然、
いもしない人や小動物を見たり、
火事や泥棒をこわがったりする
異常な行動など。

痴呆とは 違う。

夜中によく起こります。
18 水分が不足するとどうなるのでしょうか?(7)

欠乏率    症  状
 1%    口渇
 2%    強いのどの渇きを覚える、ぼんやりする、食欲減退など
 4%    疲労、吐気、感情の不安定、動きが鈍るなど
 6%    手足が震える、頭痛、体温が上昇する、
      脈拍呼吸が上がる、皮膚は紅潮化する、など
10%    失神、舌の膨張、筋けいれん、血液濃縮、腎機能不全など
15%    皮膚がしなびてくる、
目の前が暗くなる、
目がくぼむ、舌がしびれる、
皮膚の感覚が鈍る、など
20%以上  生命の危険、死亡する
19 水と言えば、ミネラルウォーターってなに?


ナチュラルウォーター      特定水源から採水した地下水。
               濾過、沈殿、加熱殺菌に限り処理して良い。

ナチュラルミネラルウォーター  ナチュラルウォーターのうち無機塩類が溶解したもの。

ミネラルウォーター       ナチュラルウォーターを原料とし、
               混合したりミネラル分を調整したもの。

ボトルドウォーター       飲用に適した水をつめたもの。

     1990年 農林水産省
20 どうしたらしっかり水分取れるのでしょうか?(1)

 1日数回に分けて、少量ずつ多頻度の水分補給を心がける。

嚥下困難な方へもお勧めメニュー
 ●ヨーグルトドリンク●
 牛乳       100cc
 ヨーグルト    100cc
 砂糖(好みで)  0〜5g程度

 ミキサーで混ぜてグラスに入れます。
 濃度があり 牛乳より飲みやすいです。
21 どうしたらしっかり水分取れるのでしょうか?(2)

 お年寄りの手の届くところにいつでも飲めるものを用意しておく

湯のみにはいつもお茶を入れておく。
ペットボトル、水のみにお茶やスポーツドリンクを入れておく。
22 どうしたらしっかり水分取れるのでしょうか?(3)

 食事には必ず汁物または果物ををつける

嚥下困難な方へもお勧めメニュー
 ●豆腐のすり流し汁●
 絹ごし豆腐   1/3丁
 味噌      8g(味噌による)
 だし汁     150cc
 にんじん    20g
 片栗粉(水溶き)適量

 (1)豆腐は水切りしサイの目に切る
 (2)にんじんはすり下ろす
 (3)ボールに(1)と(2)と味噌を入れ混ぜ
  少しづつだしを加えよく混ぜる
 (4)(3)を鍋に入れ火中火でかき混ぜながら煮る
  水溶き片栗粉でとろみをつける
23 どうしたらしっかり水分取れるのでしょうか?(4)

 食後のお茶を勧める

嚥下困難な方へもお勧めメニュー
 ●抹茶くず湯●
 本くず     大さじ2 
 抹茶      小さじ1/2
 湯       200cc  
 砂糖      3〜5g

 (1)抹茶をお湯で溶いておく
 (2)くず粉を砕いて鍋に入れ(1)を入れ混ぜる 
 (3)強火で練り 砂糖を加え仕上げる
24 どうしたらしっかり水分取れるのでしょうか?(5)

 朝食やおやつに牛乳を飲む

嚥下困難な方へもお勧めメニュー
 ●大阪名物ミックスジュース●
 バナナ     1/3本
 みかん缶    20g
 牛乳      100cc
 缶詰シロップ  5〜10cc
 氷       3ケ

 氷も一緒にミキサーで混ぜてグラスに入れます。
 これで貴方も 大阪人!!
25 どうしたらしっかり水分取れるのでしょうか?(6)

 おやつとして水分を取る

嚥下困難な方へもお勧めメニュー
 ●りんごのコンポート●
 りんご     1ケ
 砂糖      5g

 (1)りんごは皮をむき半分にする
 (2)スプーンで芯をくり抜く
 (3)鍋にりんごを入れ りんごが浸る量の水を入れる
 (4)砂糖を入れ 中火でやわらかくなるまで煮る
 (5)冷蔵庫で冷やす
26 嚥下困難な方へもお勧めメニュー
●お汁粉●
 ゆで小豆缶   50g
 水       50cc

 (1)鍋にゆで小豆と水を入れて煮る
 (2)嚥下状態によっては ミキサーにかけ 裏ごしする

 高齢者は あんが好な方多くとても喜ばれます。
27 嚥下困難な方へもお勧めメニュー
●とろろ汁●
 長いも   100g
 だし    100cc
 薄口醤油  2g
 青のり   少々

 (1)長いもの皮を剥き酢水につけ しばらくしてから
  すり鉢ですりおろす
 (2)鍋にだしと醤油を入れ火にかけ 沸騰直前で止める
 (3)(1)に(2)を少しづつ入れ混ぜる
28 嚥下困難な方へのお勧めメニュー
●お茶ゼリー●
 お茶    310cc
 粉ゼラチン 5g(1.6%濃度)
 (1)お茶を温め ゼラチンを加えかき混ぜる
 (2)型に入れ固める
29 嚥下困難な方 低栄養な方 食欲の無いときのお勧めメニュー
●シャーベット●
 濃厚流動を製氷トレーに入れて固める

 発熱時に大活躍します。
30 水分は とても大切です。
いつでも飲める状況にし 水分補給の機会を十分に与え
排尿へのプレッシャーを和らげるように接してください。
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●2004.1
1 褥瘡の栄養面での危険因子
  たんぱく質・エネルギーの不足
2 褥瘡の栄養面での危険因子
  微量栄養素(ビタミン・微量元素)の不足
3 褥瘡の栄養面での危険因子
  代謝機能の低下、脱水
4 褥瘡発生の特徴
  複数の疾病を有している(とくに脳血管障害の合併が多い)
5 褥瘡発生の特徴
  食欲低下、嗜好品の編重、咀嚼・嚥下障害、下痢、便秘などにより十分な食事摂取ができない
6 褥瘡の低栄養状態
  栄養状態低下を示すリスクファクターはアルブミン(Alb)値の低下のほか貧血・るいそう・リンパ球数の低下・浮腫・脱水などがある
7 脱水で高値になる検査
  血清たんぱく(TP)・血清アルブミン(Alb)・ヘマクリット(Ht)
  尿素窒素(BUN)・血清ナトリウム(Na)
8 脱水の確認事項
  飲水・飲食不足? 高たんぱく質食? 高血糖?
  発熱? 嘔吐? 下痢?
  利尿剤? 口渇? 尿量? 大量飲酒後?
9 栄養ケア
  <経口栄養>
  血清アルブミン(Alb)が低く、喫食率が50%に満たない患者さんには、基準食の1/2に減らし経腸栄養剤(食品)や治療用食品を200kcal程度、食事あるいは3回の間食で追加する。低アルブミン血症や体重減少が改善されない場合は、静脈栄養にて補給する。
10 栄養ケア
  <経管栄養>
  消化管が機能している場合は、EN投与を行う。とくによくみかける長期TPN後の消化管減弱では、食物繊維含量の多い半消化態栄養剤を0.5〜1.0kcal/分の緩やかな速度で投与し、徐々に増量をする。
11 栄養補給方法
  <適切なエネルギー補給>
  経腸栄養剤(食品)・治療用食品のほかに、デキストリン6パーセント入りの飲料(お茶)やエネルギーとビタミン含量の多い飲料水。中鎖脂肪酸(MCT)・バター・しそ油などを料理に混ぜてエネルギー補給をする。
12 栄養補給方法
  <たんぱく質補給>
  たんぱく質の補給は、一般食品だけでは難しいので、高たんぱく質の経腸栄養食品た高たんぱく質治療用食品などを食事あるいは3回の間食に利用する。
  全量摂取が困難な場合、野菜と汁物を1/2に減らし、透明な汁物を中止し、たんぱく質強化パウダー・スキムミルク・卵を使ったプリンなど高たんぱく質食につとめる。
13 栄養補給方法
  <呼吸器疾患・糖尿病は糖質制限>
  糖尿病・呼吸器疾患があるときは、オレイン酸の多いオリーブ油やn-3脂肪酸の多いしそ油、脂肪魚、吸収のよい中鎖脂肪酸などを利用する。
14 栄養補給方法
  <十分なビタミン補給>
  全粥食・5分粥食・嚥下困難食など加熱調理が多い食事は、水溶性ビタミンが不足するので、別に治療用食品を補給する。
15 栄養補給方法
  <亜鉛は十分に補給>
  亜鉛の所要量は1日11mg以上を補給し経過をみる。しかし、亜鉛の吸収は食物性食品に含まれる食物繊維やフェチン酸、さらにシュウ酸、カルシウム、銅、カドミウム、鉄などに阻害されるので、植物性食品を減らし、亜鉛含量の多い、いか・貝・脂肪の多い魚などがある。
16 栄養補給方法
  <ナトリウム過不足に留意>
  塩分は心不全や高血圧、腎疾患があると5〜7gに制限するが、食欲がなく、食事摂取量が不足している場合は、塩分制限を解除して、摂取量で塩分管理をするようにする。
17 栄養補給方法
  <便秘がある場合は原因に応じて対応>
  食事に原因がある場合は、全粥食以下の柔らかさにし、不溶性繊維の多い海草・きのこ類を中止し、野菜を通常の半分にしたのち、水溶性食物繊維入り経腸栄養剤(食品)、オリゴ糖、乳酸菌飲料を利用する。
18 栄養補給方法
  <下痢がある場合は原因に応じて対応>
  下痢は脱水のリスクもあるので、スポーツ飲料やミネラル飲料をこまめに補う。
19 褥瘡のケアにおけるサプリメント
   <サプリメント活用の留意点>
   基本的な留意点は、成分表示と材料名をよく見る。腎疾患やアレルギーがある場合は 専門家に相談することを伝える。複数のサプリメントを摂取し、過剰になっていないか確認する。常用量を超さない。
20 褥瘡のケアにおけるサプリメント
   <イチョウ葉エキスの過剰摂取による弊害>
   イチョウ葉エキスは、わが国では健康補助食品として売られているいるため、成分の基準がなく、ギンコール酸のアレルギーに関する注意も表示されていない。そのため、ドイツの基準の約6〜3,200倍もの高濃度を示す製品もあり、湿疹や吐き気が現れた人もいる。
21 褥瘡のケアにおけるサプリメント
   <ビタミンAの過剰摂取による弊害>
   ビタミンAのなかでもレチノールの過剰摂取は、食欲減退、頭痛、かすみ目、皮膚の乾燥、むくみ、下痢、吐き気、肝臓の肥大などが生じることがあり、年齢とともに貯蔵量が増加するので、高齢者は過剰摂取するとリスクが高いといわれている。
22 褥瘡のケアにおけるサプリメント
   <ビタミンDの過剰摂取による弊害>
   過剰摂取の弊害として、食欲減退、口渇、悪心、嘔吐、体重減少などがあり、長期摂取では、腎臓などへのカルシウム沈着が生じることがある。許容上限量である1日50μgを超えないよう注意する。
23 褥瘡のケアにおけるサプリメント
   <亜鉛の過剰摂取による弊害>
   許容上限である30mgであり、60mg/日以上の摂取でHDLを減少させる。
   副作用として、悪心、嘔吐、下痢、発熱、貧血、食欲減退、免疫機能の低下が生じる。
24 活用しやすいサプリメント
   <プロテイン>
   たんぱく質類には、一般にプロテインと呼ばれている大豆たんぱく質や牛乳を原料にしたホエイたんぱく質があり、100g中に80%ものたんぱく質を含む商品がある。
   吸収がよいのが特徴で、褥瘡のある高齢者のも有用である。
25 活用しやすいサプリメント
   <魚油>
   EPA、DHA含有精製魚油食品は、魚嫌いやn-3脂肪酸が摂取しにくい軟食、ミキサー食などを摂取している場合には利用価値がある。
26 活用しやすいサプリメント
   <グルコサミン>
   関節軟骨の構成成分であるグルコサミンと間接保護のためのムコ多糖・たんぱく食品は、関節の働きが気になる人、加齢にともなう関節炎がある人に役立つといわれている。
27 活用しやすいサプリメント
   <亜鉛>
   酵母類から摂取した亜鉛のサプリメントは、亜鉛のほか食物繊維とビタミンB群の含量も多い。酵母食品のなかには、1日2〜3タブレットで4〜10mgの亜鉛を補給でき、さらに鉄分、カルシウム、マグネシウムも同時に摂れるものもある。
28 活用しやすいサプリメント
   <抗酸化物質>
   特に摂取しにくいのが、ビタミンC、β-カロテン、ポリフェノール、イソフラボン、コンエンザイムQ10、などです。コンエンザイムQ10は、酸化されたビタミンEを還元して、安定したビタミンEに戻す作用があることがわかってきたもので、ビタミンCやEを単独で利用するより、抗酸化力が長続きしやすい。
29 活用しやすいサプリメント
   <イソフラボン>
   大豆イソフラボンは、とくに女性ホルモン同様の作用があることから、骨からのカルシウムの溶出を抑え、骨粗しょう症を予防することが知られている。
30 栄養アセスメント
    血液液生化学検査データより栄養状態の評価
    身体計測からの評価
    食事摂取状況より評価
31 栄養アセスメント
    主病名・既往症・治療方針
    咀嚼嚥下状態など接食機能についての評価
    身体状況・精神状況・活動性・自発性などの確認